基本的に12才臼歯が生え揃うまでとしています。永久歯が生え揃う時期(小学校高学年から中学生)までは発育が正常に進んでいるか定期的に観察し、問題が見つかれば装置を再装着して治療を行う場合もあります。 12才臼歯が生え揃ったときに問題が見つかればご相談の上2期治療を行う場合もあります。
動画
顎顔面矯正について
治療が始まってから終わるまでに上顎を拡大する装置は2〜3個使う事が多いです。 それぞれの症例によって使う個数が変わりますので2〜3個で終わることもありますし5〜6個使用する場合もあります。 拡大する装置以外にも針金の装置やマウスピース型の装置なども使用しますので10個前後の装置を使う事になると思います。
ネジを1日1回まわす事でスクリューを拡大します。 1回で0.2㎜拡大されます。装置によって回す回数は変わります。 どの装置も30〜60回程まわす事になります。
最初の装置を装着するまでは、1〜3週間に1回程度の間隔です。 装着後は1、2ヶ月に1回程度になります。拡大する装置が終わり発育や噛み合わせの状態を確認する時期になりますと来院間隔は伸びていきます。 治療の段階によって来院間隔は変わります。
個人差がありますが、ほとんどの場合1週間以内には慣れてくる事が多いです。 気にしすぎないで普通の生活を心がけて下さい。
痛みは個人差が多いですが、あごを広げたり歯を動かしていくのでどうしても多少の痛みは出てきます。 数日経てばほとんどの場合慣れてきて痛みはなくなる事が多いです。
一時的に唇、鼻翼基底部が広がる事により頬の辺りが大きくなる印象を持ちます。 上顎拡大装置の目的は、発育不全にある鼻と上顎の骨の成長を促進し、鼻腔通気などの呼吸機能と不良姿勢を改善し、顎顔面を始めとする全身の正常な発育を誘導することです。 個人差はありますが、変化が強く、成長を急激に起こしています。成長が終わる頃には、成長にあった顔になります。 装置をつけているときは、頬が膨れ上がった感じがします。 特に年齢が低いお子様ほど膨れ上がった感じがでます。 装置を外して、しばらく経つと、落ち着いてきます。一時的なのでご安心ください。 長い目で、様子を観て頂きたいと思います。
顎顔面矯正は土台をよくする治療です。土台が良くなることをまずします。 土台を大きくするときにどうしても歯がバラバラになる瞬間があります。 しかし、土台が良くなると自然と歯も良い位置に並んできます。 もともとねじれがある場合などは装置により動かす必要もあります。
歯は広がった後、まっすぐ戻る場合もありますが八の字になりながら戻ってくる時もあります。 骨がしっかりとできてくると歯は元の位置に戻ってきます。 もともと曲がっていたりねじれている歯がある場合は、矯正器具をつけてまっすぐに治す必要もあります。
2ヶ月後
ネジ回し終わり
3ヶ月後歯が傾きながら
戻ってきた
1年後歯がまっすぐに
なってきた
装置は専用の接着剤で歯につけていますので外れる事はあります。 上顎の装置が外れるのはごく稀にですが、下顎の装置は舌や手で触り続けると装置に力がかかり外れたり、ワイヤーが折れることがあります。すぐに一度ご連絡ください。 下の装置の場合舌側についている青いゴムが取れてしまう事が多いです。 ですが、装置自体がしっかりついていれば次のご予約日までそのままで大丈夫です。 装置が動いてしまう状態であればすぐにご連絡ください。 装置が外れて手で触ったり噛んでしまうと装置は歪んでさらにひどい状況になる事があります。 歯にリングを戻す事ができれば戻してください。 戻せない場合はすぐにご連絡ください。
生え替わりの時期に装置が入っているとよく起こる事です。 装置を外したり、針金を調整する事で歯はしっかり生えてきます。 気づいた際にはスタッフに声をかけて下さい。
固定式の装置を装着した直後は、食事や会話を不自由に感じる事が多いです。 数日すればほとんどの場合は慣れてきますので心配はありませんが、ご家族の協力も必要なので初めは本人の食べやすいものにしてもらい、慣れてきたらいつもの食事に戻してもらえばいいと思います。(ゼリーや、栄養価の高いもので柔らかいもの、本人の好きなものなど) 初めは会話もしづらいのでお家での会話を少し増やしてもらうと慣れてくるのも早いのではないかと思われます。 ※学校や幼稚園生活で給食や、会話の面で初めは大変かと思われるので矯正を始めたことを担任の先生などに伝えておいてください。
お餅やチューインガム、キャラメル、ミルキー、ハイチュウなど装置に絡まってしまうものは避けて下さい。装置が外れてしまう事があります。 拡大装置は上顎の真ん中につきます。そのため麵類がうまくすすれないことがあります。 麵類も細かく切ったり、まいてたべるなど工夫をして食べてください。 装置を入れた直後は柔らかく食べやすいものから慣れていくようにしてください。
問題はありません。むしろ鼻で呼吸しやすくなり肺活量が増えたり、嚙み合わせが正しくなることで、より力を入れるときに食いしばることができるようになるでしょう。 あまりに激しいスポーツ(ボクシング)などは装置が破損したり取れてしまう可能性があるので気を付けてください。 ご相談いただければ、マウスピースを作る場合もあります。 楽器は始めのうちは、唾が溜まったり、空気が抜けてうまく吹けないかもしれませんが慣れてこれば問題はないと思います。
どんなに寝相が悪いお子様でも、慣れてくるとしっかり寝れるようになります。 最初は、寝相が悪くズレたり外れたりすることもあります。もし直せるようであれば元の位置に戻してくださるとよいと思います。 ズレたり外れたりするからと言って、装置の使用をやめてしまいますと、いつまでたっても装置に慣れることはできません。毎日使用することが大切です。
フックを使用し続けているとフックが歯から離れて引っ掛かりやすくなることがあります。 口腔内でフックを曲げなおすことができますので気になる場合にはお申し付けください。
持って行った方がいいですが、数日であれば休んでも構いません。できるだけ長い時間使用したほうが効果は高いですが無理をして矯正治療が嫌になってしまっては意味がありません。 家にいるときは毎日使用して下さい。ただ、旅行や学校行事などで数日しないことは大きな影響はありません。
装置が入っていると歯磨きはしにくいので虫歯になるリスクは高まります。 そのため、専用の清掃方法を指導します。食生活に偏りがなく、普通に清掃できれば虫歯にもなりにくくなります。 ですが、装置が入ってない時よりも気を付ける必要はあります。
歯を磨くと痛いときに歯を磨かないと汚れがたまり更に痛くなることがあります。 まずは、しっかりと磨いて汚れをとるようにしてください。 歯茎が腫れているのであれば、柔らかい歯ブラシでマッサージするように磨いてください。 出血しても大丈夫です。歯茎が引き締まってくると腫れは落ち着きます。 どうしても痛く歯も磨けない状態であれば連絡ください。医院で薬を直接入れたり飲み薬をだします。
基本的には外すことはしません。ですがどうしてもという場合だけ外すことは可能です。 その分矯正の期間が伸びてしまうことがありますのでご理解をお願いします。
歯磨き粉の使用は基本的には問題はありませんが、研磨材の入った歯磨き粉を使用すると装置を傷つけてしまうしまうことがあります。 なるべくなら研磨材の入っていないものを選んでください。
装置の壊れ方によっては新しい物にする必要があります。 装置を入れて話をしたり、動かして遊んだりすると装置の破損の原因にもなります。 装置の使用はそれぞれの使い方に合わせて正しく使用してください。 装置が壊れた場合には必ず装置を持って来院してください。 状況に合わせて対応させていただきます。
病院が休みの時に痛みがある、食事がとれない、装置が邪魔で食事がとれないなどの急な場合を除いては基本的に病院が開いてるときまでそのままにしておいてください。 痛みがあるなど急を要す場合は近医もしくは救急病院に行き装置を外してもらってください。 装置の状態によっては装置を戻さないほうがいい場合もありますので他の病院で元に戻すことはやめてください。外した後はできるだけ早く連絡をくださり、外した装置を持って来院していただくようよろしくお願いいたします。 年末年始、お盆の他にも学会、研修会の参加などにより長期での休診をいただく場合がございます。休診明けにご連絡頂けるようお願い致します。
ブラケット矯正について
中途半端にとれた場合、⾷事の際に⽀障が出たり痛みが出るようであればお電話にてご連絡ください。症状がなければ予約⽇までそのままで問題ありません。全部取れた場合、予約⽇が近ければそのままで問題無いので予約⽇に取れたものを持ってきてください。
⻭のねじれが強い場合、噛む⼒が強い場合、⻭軋りがある、切端咬合、開⼝、⽝⻭のブラケットなど、お⼝の状態によっては外れやすくなる場合があります。 装置が気になり⾆や指で触ってしまうと外れやすくなります。 あまりにも頻繁であれば治療⽅針や装置の装着⽅法などを変更する場合があります。
普通の⻭ブラシでは磨きづらいと思いますので、先の尖った⻭ブラシ(ワンタフト)や、 矯正⽤の⻭ブラシを使ってブラケットの周りをしっかりブラッシングするようにしてください。
ワイヤーが当たったり、痛みがある場合はすぐお電話ください。それがなければ次回のご予約までそのままでも問題ありません。何度も取れるようでしたら保護⽤のワックスをお渡しします。
基本的に矯正を始めた場合外すことはできませんが、事前にわかっている場合は3ヶ⽉以上前にお知らせいただければ外すことも可能です。 そのほかお顔周りのレントゲンを撮る場合などは外すことは可能です。
アライナー矯正(マウスピース)について
始めにこちらから1〜2ヶ⽉分お渡ししますので、ご⾃⾝で2週間ごとに番号を順に変えてつけていっていただきます。 ご予約⽇に来て頂いた時にお⼝の状態を確認し、次の分をお渡しするか判断します。
はめられる状態であれば、そのままはめて頂いて⼤丈夫です。はめることが難しいようであれば、前の番号のものをご使⽤ください。前の番号のものもはまらないようであれば、次の番号のものを使⽤してください。 それも難しいようであればお電話にてご連絡ください。
⾷事と⻭磨きの時以外はずっとつけっぱなしになります。 また、はめる際はしっかり⻭磨きをしてからにして頂き、アライナーもお⽔でゆすいでからはめるようにしてください。 汚れや匂いが気になるようであれば、洗浄剤につけて頂いても構いません。
装置をなくされた際は紛失費として¥5500頂きます。 作り直しさせて頂きますのでお電話にてお知らせください。
アンカースクリューについて
アンカースクリューとは、矯正治療に使われる⼩さな医療⽤のネジのことをいいます。顎の⾻に直接埋め込み、アンカースクリューを固定源としてゴムなどで⻭を引っ張ることで、⻭並びを改善することができます。ブラケット装置とアンカースクリューを併⽤することで、従来の治療⽅法より患者様の負担が少なく、より良い治療効果も得やすくなりました。
アンカースクリューの具体的な効果は、次のようなことがあげられます。
・抜⻭せずに治療を進められる可能性がある
・外科⼿術を回避できる可能性がある
・従来では難しかった⽅向に⻭を動かすことができる
・治療期間が短縮できる可能性がある
・治療の確実性と仕上がりのクオリティーが向上する可能性がある
アンカースクリューは、矯正治療を効果的に・効率よく進めるための⽅法として使われるものですが、使うことによって起こりうるデメリットもあります。
・炎症を起こす可能性がある
・⻭根を傷つける可能性がある
・アンカースクリューが脱落する可能性がある
アンカースクリューは外すことを前提に埋⼊するため、⾻へ結合させずに使⽤します。そのため、患者さんの⾻の状態によっては、アンカースクリューが外れやすいケースがあります。また、お⼝の中が不衛⽣な状況だとアンカースクリュー付近の⻭茎が細菌感染し、炎症を起こしてしまう場合があります。⼝腔内は常に清潔な状態を保ちましょう。
アンカースクリューを埋め込む際は、局所⿇酔を使⽤するため、痛みを感じにくいといわれています。また、痛覚のない⾻に埋⼊するため、そこから痛みを感じることはありません。ただし、アンカースクリューを設置した後、⿇酔が切れたタイミングで多少の痛みを感じる場合があります。その場合は処⽅された痛み⽌めを飲んで、数⽇間様⼦をみましょう。痛みは埋⼊後2〜3⽇ほどで改善されることがほとんどです。
基本的には、埋⼊後2〜3⽇ほどで緩和されるといわれています。その期間は、痛みを無理に我慢せず痛み⽌めを服⽤しましょう。1週間ほど痛みが続く・痛みがどんどん強くなっている場合は、かかりつけ医に相談してください。
アンカースクリューを除去した後、⻭⾁にあいた⽳は数⽇で閉じます。また、⾻にあいた⽳は1〜2ヶ⽉でほとんど塞がり、約3ヶ⽉程度で跡がない状態まで回復します。撤去後は、⼝腔内を不衛⽣な状態にしていると、傷⼝の回復を阻害してしまいます。⼝腔内のケアを徹底し、できるだけ清潔な状態を保つように⼼がけましょう。
アンカースクリューをつけた後の⾷事制限は特にありません。しかし、アンカースクリューをつけてから安定するまでの約2〜3ヶ⽉は、周辺を刺激しないように気を付けましょう。また、スクリューに⼒がかからないよう硬い⾷べ物やガムはお控えください。安定してからもアンカースクリューが直接当たらないように、⾷べ⽅にできるだけ気を付けることが⼤切です。
⻭磨きはアンカースクリューを埋⼊した当⽇から、通常通り⾏って問題ありません。ただし、アンカースクリューの周囲には⻭ブラシを当てずに、それ以外の⻭の部分に当てるようにしてください。アンカースクリューの周囲のケアは、埋⼊後2週間経ってから始めましょう。電動の⻭ブラシは使⽤せず、⻭ブラシを軽く当てて⻭垢を落としてください。ケアする際は、⻭ブラシの頭が⼩さいタフトブラシなどを使うと清掃しやすいです。